2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13680907
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
八神 健一 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (40166476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 文博 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (90226481)
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Keywords | パルボウイルス / Tリンパ腫細胞 / 遺伝子発現 / サブトラクション |
Research Abstract |
パルボウイルスは感染細胞に様々な変化を誘導し、それはウイルス初期タンパク(NS)による宿主遺伝子の修飾によるとの仮説のもとに、ウイルス感染による宿主細胞の表現型の変化、発現の変化する遺伝子の同定を目的として研究を進め、以下の成果を得た。 1)パルボウイルスに感染した細胞Tリンパ腫由来細胞(C58(NT))はアポトーシスにより死滅するが、一部の耐過細胞(C58(NT)R)はウイルス感染抵抗性、アポトーシス抵抗性、接着性の亢進、造腫瘍性の低下を示した(J. Virol. 2001)。 2)C58(NT)とC58(NT)Rを比較して発現量の異なる遺伝子をrepresentational difference analysis(RDA)により検出し、C58(NT)で発現の亢進が見られたDNA断片7種、およびC58(NT)Rで発現の亢進が見られたDNA断片7種を得た。 3)得られたDNA断片をTAクローニング法によりクローニングし、塩基配列の決定、ホモロジー検索を行った結果、既知遺伝子と高い相同性があった遺伝子8種、既知遺伝子と相同性のないDNA断片2種を明らかにした。残りのDNA断片は重複した既知遺伝子の断片であった。 4)同定された遺伝子のうち、ciliary neurotrophic factor receptor alpha(CNTFRα)とmurine leukemia virus(MuLV)のノーザンブロット解析を行った結果、CNTFRαおよびMuLVの発現量がC58(NT)に比べ、C58(NT)Rで高いことが明らかとなった。また、cathepsin Eに対する抗体でウェスタンブロットを行った結果、cathepsin Eの発現量がC58(NT)に比べ、C58(NT)Rで低いことが明らかとなった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Ueno Y. et al.: "Propagation of rat parvovirus in thymic lymphoma cell line C58(NT)d and subsequent appearance of a resistant cell clone after lytic infection"Journal of Virology. 75. 3965-3970 (2001)
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[Publications] Ohshima T. et al.: "Effects of interaction between parvovirus minute virus of mice NS1 and coactivator CBP on NS1-and p53-transactivation"International Journal of Molecular Medicine. 7. 49-54 (2001)