2001 Fiscal Year Annual Research Report
エイズ動物モデルとしてのサルの認識するエイズウイルスのCTLエピトープの解析・同定
Project/Area Number |
13680910
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
山本 博 富山医科薬科大学, 動物実験センター, 助教授 (00108797)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上坂 浩実 富山医科薬科大学, 動物実験センター, 教務職員 (70334729)
松尾 和浩 科学技術振興事業団, 国際共同研究プロジェクト, 主任研究員
本多 三男 国立感染症研究所, エイズ研究センター, 第一研究グループ長 (20117378)
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Keywords | エイズ動物モデル / サル / CTL / CTLエピトープ / Recombinant BCGSIVmacgag / Recombinant Vaccinia(DIs株)SIVmacgag |
Research Abstract |
エイズウイルス特異的細胞障害性リンパ球(CTL)を誘導できるHIVワクチン開発のための基礎研究としてrVV DIs SIVmac gag(以下rVV gag)とrBCG SIVmac gag(以下rBCG gag)ワクチンを作製し、カニクイザルにおけるCTL誘導能の検討を行った。また誘導されたCTLのエピトープについて検討を行った。 SIVmac239のwhole gag領域を含むrBCG(東京株)およびrVV(DIs株)を作製し、カニクイザル(Mf)を以下のごとく3群に分け接種した。組み合わせ群:組み合わせ接種群:rBCG gag免疫(静脈接種(I.V.)2頭,経口2頭)後、rVV gag接種(I.V.4頭)およびrVV gag免疫(I.V.2頭)後、rBCG gag接種(I.V.2頭,コントロール2頭)、筑波A群:rBCG皮下接種(S.C.)群:(rVV gag1頭、rBCG gag5頭、コントロール2頭)、筑波B群:rVV DIs I.V.群:(rVV gag4頭,コントロール2頭)、接種後末梢血リンパ球(PBMC)のgag特異的CTL(以下CTL)活性を調べた。 組み合わせ群では2頭にCTL活性が見られた。これらの1頭でpeptidesに対する活性が見られた。rBCG gag1回接種(S.C.)では、強いCTL活性が確認できなかった。rVV gag免疫(I.V.)では2頭に活性が見られたが、gag peptiedesに対しては強い反応を示すものはなかった。 以上より、現在までの結果では、rBCGあるいはrVVDIsワクチンを単独で接種した場合に比べて、組み合わせ免疫を行ったサルのPBMC中に抗原特異的CTL活性がより強く誘導されると考えられた。 今後ブースター免疫を行い、カニクイザルにおける今回検討中の組み換えワクチンの細胞性免疫誘導能について、よりはっきりした結果を明らかにする予定である。
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Research Products
(1 results)