2002 Fiscal Year Annual Research Report
SMXARI系統群を用いたウレタン誘発肺腫瘍感受性に関与する遺伝子の解析
Project/Area Number |
13680911
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
西村 正彦 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20073661)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 民生 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90293620)
日合 弘 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10073131)
|
Keywords | マウス / 肺腫瘍抵抗性遺伝子 / 肺腫瘍感受性遺伝子 / 遺伝子マッピング / コンジェニック系 / リコンビナント系 |
Research Abstract |
(1)肺腫瘍抵抗性遺伝子Par3領域が異なるコンジェニック系統の育成 SM/J系由来の肺腫瘍抵抗性遺伝子Par3をA/J系に導入したコンジェニック系統(A.SM-Par3)を育成する過程で、SM/J由来染色体領域がD12Mit114とD12Mit239の間の最大15cMの間でサイズが異なる3系統を確立した。 (2)新たに推定した肺腫瘍感受性の染色体マッピング SMXA-8系統に未知の肺腫瘍感受性遺伝子の存在が推定されるので、ウレタン誘発肺腫瘍感受性のSMXA-8系統と抵抗性のSMXA-24系統の間で正逆交配を行い、得られたF1同士を交配してF2群を作成し、254匹の(SMXA-8 X SMXA-24)F2と132匹の(SMXA-24 X SMXA-8)F2の合計386個体に対し、表現型としてウレタン誘発肺腫瘍数、遺伝子型としてマイクロサテライト(Mit)マーカーを用いて遺伝解析を行った。 SMXAの各RI系統の染色体領域の標識遺伝子構成を示すSDP(Strain Distribution Pattern)より、SMXA-8がA/J由来でSMXA-24がSM/J由来となっている領域をカバーする22種のマイクロサテライト(Mit)マーカーをタイピングした。F2群全個体に4週令でウレタンを腹腔内投与した後5ヶ月令で過剰麻酔死させ肺表面の腫瘍数を実態顕微鏡下で観察し、腫瘍数の多い個体と少ない個体をそれぞれ42匹(合計84匹)を選び、肝臓からDNAを抽出しPCR-SSLP(Simple Sequence Length Polymorphism)法により、22種のMitマーカーの遺伝子型を判定した。 遺伝子型と表現型の間の連鎖関係の有無を統計学的に検定したが、現在まで分離比の有意な隔たりが認められたマーカーは見い出されていない。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Anunciado, R.V.VP, Nishimura M, Mori M, Ishikawa A, TANAKA S, HORIO F, OHNO T., Namikawa T.: "Quantitative trait locus analysis of serum insulin, triglyceride, total cholesterol and phospholipid levels in the (SM/J×A/J)F_2 mice"Exp. Anim.. 52(1). 37-42 (2003)
-
[Publications] Kobayashi M, Ohno T, Tsuji A, Nishimura M, Horio F.: "Combinations of nondiabetic parental genomes elicit inpaired glucose tolerance in mouse SMXA recombinant inbred strains"Diabetes. 52. 180-186 (2003)