2002 Fiscal Year Annual Research Report
ノックインによるFc_γRIIB遺伝子転写制御領域多型の機能解析
Project/Area Number |
13680916
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
姜 奕 順天堂大学, 医学部, 助手 (50276466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 和裕 順天堂大学, 医学部, 助手 (10327835)
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Keywords | 全身性エリテマトーデス / 感受性遺伝子 / Fc_γRIIB1分子 / 高IgG血症 / 連鎖解析 / プロモーター領域多型 / Ap-4 / 胚中心B細胞 |
Research Abstract |
全身性エリテマトーデス(SLE)自然発症モデルマウス系を用いたゲノムワイドな遺伝的解析から、第1染色体テロメアにマップされるFc_γRIIB遺伝子のプロモーター領域多型がSLEの自己抗体を含む高IgG血症の感受性遺伝子として作用している可能性を発見した。この多型は、SLE自然発症モデルに共通して認められ、プロモーター領域の13塩基と3塩基の欠損部が存在している。Fc_γRIIB遺伝子産物の一つであるFcγRIIB1分子はB細胞上に発現するB細胞活性化抑制分子であり、このプロモーター領域多型は胚中心B細胞上のFc_γRIIB1分子の発現レベルの抑制ならびにIgG抗体応答の亢進と相関する。本研究では、SLEマウスにおけるプロモーター領域の塩基欠損部位が実際にFc_γRIIB1発現を制御し、B細胞の異常活性化に関与していることを、in vitroおよびin vivoの系で明らかにすることを目的とした。現在までにルシフェラーゼアッセイを用いたin vitroの解析で、第1エキソン上流約800bpのプロモーター領域から第2イントロンまでの領域が転写制御に必要な領域であること、第1エキソン上流約100bpに存在するSLEマウスに共通する塩基欠損部位が転写制御に必須の部位であること、この欠損部位に転写因子Ap-4が結合することを明らかにした。 今年度は、正常B6マウスにSLEマウス型のプロモーター多型を導入したコンジェニックマウスを樹立して、この遺伝子多型の影響をin vivoで解析し、実際にこのプロモーター領域多型が活性化B細胞上のFc_γRIIB1分子の発現を低下させ、IgG抗体応答を亢進することを確認した。現在、多型部位を入れ替えたノックインマウスを作成中で、目的の遺伝子が導入できている可能性のあるES細胞の2クローンが得られている。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Miyamoto A, et al.: "Increased proliferation of B cells and auto-immunity in mice lacking protein kinase Cδ"Nature. 416. 865-869 (2002)
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[Publications] Miura-Shimura Y, et al.: "C1q regulatory region polymorphism down-regulating murine C1q protein levels with linkage to lupus nephritis"J.Immunol.. 169. 1334-1339 (2002)
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[Publications] Xie Y, et al.: "Transcriptional regulation of Fcgr2b gene by polymorphic promoter region and its contribution to humoral immune responses"J.Immunol.. 169. 4340-4346 (2002)
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[Publications] Shirai T, et al.: "Genome screening for susceptibility loci in systemic lupus erythematosus"Am.J.Pharmacogenomics. 2. 1-12 (2002)
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[Publications] Hirose S, et al.: "Genetic basis of systemic lupus erythematosus"Drugs of Today. 38. 167-184 (2002)