2001 Fiscal Year Annual Research Report
弦理論に基づくholographic dualityの確立
Project/Area Number |
13740144
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菅原 裕二 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (70291333)
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Keywords | 超弦理論 / 共形場理論 / ブレーン / 超対称性 |
Research Abstract |
本研究課題は、超弦理論の枠組みにおいてholographic dualityを研究することが中心テーマであり、特に時空の超対称性を実現するnon-compactな特殊ホロノミー多様体上の超弦理論を研究することが重要となる。本年度、私はG_2ホロノミー多様体にコンパクト化された超弦理論を世界面上の超共形場理論の立場から研究し、non-compactなG_2ホロノミー多様体に対応した新しい共形場理論の模型を構成することに成功した。更にある種のJoyce多様体上の超弦理論を超共形場理論として記述し、モジュラー不変分配関数を計算した。現在のところこの方向の研究は閉弦のsectorのみに留まっているが、今後こうしたbackground上のD-braneの研究に拡張することを目指しており、それによりholographic dualityの理解へ向けて大きな進展が得られることを期待している。 また、関連する問題として、NS5 background上のD-braneや、AdS_3 background上のD-braneを境界状態の解析によって研究した。特にNS5 backgroundについては、SU(2)WZW模型によって記述されるsectorに注目して詳細な解析を行った。様々なmultiple D-braneの配位をnon-abelian Wilson lineを用いて実現し、BPS、non-BPSの配位とfuzzy sphere configurationの関係などをtachyon condensationの観点から議論した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Y.Hikida: "Formation of Spherical D2-brane from Multiple D0-branes"Nuclear Physics. B617. 117-150 (2001)
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[Publications] T.Eguchi: "CFT Description of String Theory Compactified on Non-compact Manifolds with G_2 Holonomy"Physics Letter. B519. 149-158 (2001)