2002 Fiscal Year Annual Research Report
宇宙線電子・ガンマ線検出器のための画像パターン認識トリガーの開発
Project/Area Number |
13740163
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
田村 忠久 神奈川大学, 工学部, 助手 (90271361)
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Keywords | 宇宙線電子 / ガンマ線 / シンチファイバー / マルチアノード光電子増倍管 / 検出器 / 粒子選別 |
Research Abstract |
本研究では、GeV〜10TeV領域の宇宙線電子・ガンマ線観測装置に用いるバックグランド除去能力の高い高速データ収集システムを構築するために、入射粒子が起こすカスケードシャワーの形状を画像パターンとしてシンチファイバーと光電子増倍管(PMT)で読み出し、オンボードでの画像認識による粒子選別を行うシステムの開発を行った。 ヒットパターン(ON/OFF信号)はディスクリVLSI(TAN、IDE社製)から読み出す。このVLSIは32チャンネル分のディスクリ回路を内蔵し、各チャンネルのヒット(ON/OFF)信号が出力される。このディスクリチップと、それと対になるアンプチップ(VA32_75)の一組を内蔵したPGAパッケージを入手し、これを読み出すためのVME計算機システムを準備した。現在も読み出しテストを続けている。 またシンチファイバー検出器については、64chのマルチアノード光電子増倍管8本に、512本のシンチファイバーを取り付けた検出器を製作して、CERN_SPSと放医研HIMACにおいてビーム実験を行った。電子と陽子のシャワー画像、重粒子イオンのトラックの読み出しに成功した。引続きこのデータを用いた粒子選別の詳細な解析を進めている。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] S.Torii, T.Tamura, et al.: "The CALET, CALorimetric Electron Telescope, Mission for the International Space Station"Nuclear Physics B (Proc. Suppl.). 103-110 (2002)