2001 Fiscal Year Annual Research Report
非発散正規直交ウェーブレットによる乱流中のエネルギー輸送過程の解明
Project/Area Number |
13740260
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
荒木 圭典 岡山理科大学, 工学部, 講師 (90299181)
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Keywords | ウェーブレット / 流体力学 / 乱流 / 非線形エネルギー輸送 / 組織構造 |
Research Abstract |
本年度は主に、非発散正規直交ウェーブレット関数を乱流中のエネルギー輸送過程の解明に応用する上で重要となる、非圧縮流体の動力学の解析力学的な側面の研究と、従来のデータの解析の洗い直しに重点をおいた。 まず、解析力学的な研究では、Lie群上の右不変計量と両立する接続に対する考察を行い、Levi-Civita接続とGalilei変換との関連を明らかにし、『非圧縮流体の解析力学と非線形相互作用のモード分解』として、九大応力研研究集会「乱流現象の動力学、ランダムネス、そして幾何学構造」(Dec.12-14,2001)において発表した。 Lie群論の一般論との関連を考察する中で、Lie群の不変式に基づいた非粘性打ち切り系のこれまでに知られていない保存量を発見し、『非圧縮流体の解析力学とITSの保存量』という表題で、京大数理研研究集会「乱れの発生、維持機構および統計法則の数理」,(Jan.16-18,2002)において口頭発表した。 また、これまでに得られていたデータの整理に関しては、非線形エネルギー輸送と渦構造の関連について整理し直し、立命館大学の岸田圭史(KISHIDA Keiji)氏と共著で、"Orthonormal divergence-free wavelet analysis of spatial correlation between kinetic energy and nonlinear transfer in turbulence" として、国際研究集会International Workshop "Statistical theories and computational approaches to turbulence : modern perspectives and application to global scale flows" (Oct.10-13,2001,Nagoya)においてポスター発表した。
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Research Products
(1 results)