2001 Fiscal Year Annual Research Report
シロイヌナズナの維管束パターン形成に関わる遺伝子の解析
Project/Area Number |
13740455
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
槻木 竜二 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50303805)
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Keywords | シロイヌナズナ / エンハンサートラップ / 突然変異体 / 維管束 / オーキシン |
Research Abstract |
1)シロイヌナズナ維管束エンハンサートラップ胚発生異常突然変異体のスクリーニング GFP遺伝子をレポーターとして、エンハンサートラップ形質転換植物系統を作出し、T1世代において維管束でGFPの発現が観察されるエンハンサートラップ系統の選抜を進めている。エンハンサートラップ・コンストラクトの構築はすでに終了し、形質転換体の作出、維管束エンハンサートラップ系統のスクリーニングを始めている。すでに1132個体の形質転換T1植物から維管束エンハンサートラップ系統の候補を54個得ている。 2)維管束でGFPが発現する植物系統用いた維管束パターン異常突然変異体のスクリーニング 維管束特異的エンハンサートラップ系統の種子をEMS処理し、M2種子を得た。得られたM2種子を人工土壌上で発芽生育させ、実体蛍光顕微鏡下でGFPの発現パターン(=維管束系)を観察し、維管束のパターンに異常の認められる突然変異体の単離を進めている。すでに維管束パターンに異常のある突然変異体の候補を35系統得ている。得られた突然変異体の表現型を更に解析すると共に、突然変異体のスクリーニングを継続して行っている。 3)維管束パターン形成に異常のあるシロイヌナズナ突然変異体CA22の解析 オーキシンの輸送が異常になった場合に観察されているような表現がCA22突然変異体に見いだされた。オーキシンの分布の可視化に利用されているDR5::GUS形質転換体とCA22を掛け合わせて、CA22におけるオーキシンの分布を解析した。CA22では、根におけるオーキシンの分布は野生型のそれに同じだったが、地上部ではオーキシンの分布の異常が観察された。
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