2001 Fiscal Year Annual Research Report
スケーラブル映像コンテンツを利用した情報課金方式の研究
Project/Area Number |
13750355
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
児玉 明 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 助教授 (50277828)
|
Keywords | 情報課金システム / 時間スケーラビリティ / 画像符号化制御 / マルチメデイアスケーラビリティパッケージ / ユーザクラス |
Research Abstract |
メディア統合およびマルチメディアサービスの統合化を目指した構造化データとして,マルチメディアスケーラビリティパッケージを我々は提案している.マルチメディアサービスの中で,コンテンツ流通再利用を目指したシステム構築が鍵となる.そこで,本研究では,利用者からの要求に沿ってコンテンツデータベースからエンドユーザへの情報配送システムにおいて,我々は,スケーラビリティ構造を利用した情報課金システムを提案した. 本コンテンヅ配送管理システムの特徴は,MSPというインテリジェントなパッケージデータを利用し,MSP情報処理時に課金操作と連携して動作するところにある.また,ここでは特に情報処理手順として,情報の更新追加,削除機能を時間的に操作することに着目する.この際,データの動作要求を予めMSPデータへ記述することにより,時間経過次元に対する自動動作が可能となる.コンテンツ種別,容量などに基づく時間関数を定義しておき,コンテンツの受信時間からのシステム経過時間に対して,コンテンツ自身がデータ更新に対しての自動判断を行うシステムである. 本システムのポイントは,スケーラブルデータを自動編集する際に,ネットワークを介して利用者のコンテンツ利用状況と照らし合わせ,課金情報を送受信することによりシステム実現するところである.配送情報の形式を参照し,コンテンツ要求が生じた場合に,課金処理を行うので,情報の追加利用など,情報量に沿った情報課金が行えることも特徴と言える. 今回,課金処理手順で用いる情報変換方法として,時間スケーラビリティに着目した.スケーラビリティコンテンツの処理手順について述べ,シミュレーション実験を行ない,以上に示した処理アルゴリズムの評価を行い,その優位性を示した.
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] Mei KODAMA, Masashi MURASAKI, Tomoji IKEDA, Hiroaki TAKEUCHI: "A Proposal of Video Contents E-commerce System using Scalability Architecture"Proceedings of The 11the International Packet Video Workshop. 1. 192-198 (2001)
-
[Publications] 児玉明, 柚木衛, 高橋秀和, 村崎仁, 馬場榮一: "スケーラビリティ構造を利用した映像情報課金システム"情報処理学会 オーディオビジュアル複合情報処理研究会 研究報告. 34. 7-14 (2001)
-
[Publications] 村崎仁, 高橋秀和, 児玉明, 金田和文, 山下英生: "内容スケーラビリティに基づく映像情報構造変換の検討"電気・情報関連学会 中国支部連合大会. 1. 322 (2001)