2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13750448
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
大内 雅博 高知工科大学, 工学部, 助教授 (80301125)
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Keywords | 自己充填コンクリート / フレッシュモルタル / 粗骨材沈降 / 水粉体容積比 / 高性能AE減水剤添加量 / 圧力伝達特性 |
Research Abstract |
自己充填コンクリートの材料・配合とモルタル中への粗骨材の沈降との関係を把握するための実験および検討を,モルタルの圧力伝達特性を左右する固体粒子の物理的特性,およびモルタルの流動性の2つの側面から行った。固体粒子の物理的特性については,今年度は細骨材について定量化を行った。粒子形状および粒径がフレッシュモルタルの圧力伝達特性に及ぼす影響を,粒径判定実積率および粗粒率の2つの値から見出し,定量予測する方法を開発した。次年度はさらに粉体粒子の影響,および細骨材粒子との相互作用の影響を取り扱う予定である。一方のモルタルの流動性と粗骨材沈降との関係を,固体粒子間距離および高性能AE減水剤による粒子間反発作用の影響に分けて考察し,変形性および粘性と粗骨材沈降との関係を実験により求めた。具体的には,モルタルのフロー値とロート流下速度と粗骨材の沈降度合いとの関係を求めた。その結果,個体間粒子間距離のみならず,高性能AE減水剤による粒子間反発力も粗骨材沈降に影響を及ぼすことが明ちかとなった。次年度は,粉体粒子の物理的特性の影響も組み込んだフレッシュモルタルの圧力伝達特性が粗骨材粒子の沈降に及ぼす影響について重点的に取り扱う予定である。すなわち,モルタルを構成する固体粒子(細骨材,粉体)の物理的特性から決定される圧力伝達特性が,粗骨材が沈降する流動性の領域(=変形性と粘性の範囲)に及ぼす影響について,実験および解析を行う予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 大内 雅博: "自己充てん(高流動)コンクリート"コンクリート工学. Vol.40 No.1. 62-67 (2002)
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[Publications] 福田道也, 浦岡竜治, 大内雅博: "Characterization of fine aggregate affecting pressure transferability of fresh mortar in self-compacting concrete"Proceedings of EASEC-8. Paper No.1195 (2001)
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[Publications] 赤崎 博行, 原 武士, 大内 雅博: "Factors in sinking of corase aggregate particles in self-compacting concrete"Proceedings of EASEC-8. Paper No.1202 (2001)