2001 Fiscal Year Annual Research Report
地方コンテナ港湾に焦点をあてたコンテナ貨物需要予測モデルに関する研究
Project/Area Number |
13750502
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
岡本 直久 筑波大学, 社会工学系, 講師 (70242295)
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Keywords | ネスティッドロジットモデル / 国内輸送機関選択モデル / 国際港湾選択モデル |
Research Abstract |
本研究は大きく荷主行動と船社行動の両面から港湾需要予測モデルを作成しようと言うものである。本年度までの成果は以下の通りである。 (1)荷主行動分析 本研究では、荷主の行動分析として、国際貨物の国内輸送機関選択モデルと、それを下位レベルにもつ港湾選択行動モデルとをネスティッドロジットモデルの型式で表現することに成功した。従来、国際貨物の国内輸送機関選択については、トラックのシェアが大半であるため、モデル化の必要性に乏しかった。しかしながら、対象ODの絞り込み、平成5年、10年の間のサービスレベルの変化等を考慮することによって、説明力の高いモデルを作成している。また港湾選択行動のモデル化においても、(1)地方港湾利用貨物量が増えており、選択肢集合に大きな差異がある、(2)アジア近隣港湾経由貨物が増加していることをふまえた上で、新規モデルを作成する必要があるため、地方港湾における輸送実態の現地調査、他国近隣港湾における積み替え輸送の実態及び港湾利用料金等のサービスレベルの把握等を行い、モデル更新を行った。結果的に下位レベルに国内輸送機関選択モデル、上位に国際港湾選択モデルを持つネスティッドロジットモデルを作成することが出来た。 (2)船社行動分析 船社行動分析は、過去の配船航路実態と貨物需要との関連性を時系列的アプローチによって、船社行動の要因分析を行う。これには、これまでの我が国における航路データの整理と数値化が必要となる。また、国際積み替え輸送の実態との関連性も分析に必要となることから、他国近隣港湾における航路実態の調査も必要となる。両者のデータ化(数値化)を行い、そのデータに基づいて、上記港湾選択行動分析のサービスレベルデータとして活用した。
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