2001 Fiscal Year Annual Research Report
知的基盤社会の構築に向けたまちづくり情報基盤システムの開発
Project/Area Number |
13750584
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
有馬 隆文 九州大学, 人間環境学研究院, 助教授 (00232067)
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Keywords | 住民参加 / まちづくり / WebGIS / インターネット / 知的基盤社会 |
Research Abstract |
平成13年度は住民からまちづくりに関する意見を収集するシステムめ基本設計・開発をおこない、試験的に運用して有効性を検証した。 具体的には以下のとおりである。 1.WebGISを用いた意見収集の手法の検討 インターネットを用いて住民から意見を収集する手法の検討を文献調査、行政へのヒアリング等を通しておこない、システム全体の基本設計をおこない、必要なコンテンツを明らかにした。 2.システムの基本設計 システムの基本設計の後、たたき台となるシステムを実際に開発した。開発にあたってはマイクロメディア社のホームページ作成ソフト:FLASHを活用した。なおシステム活用の対象地域は、当初、福岡市及び新宮町と設定していたが、ある特定に地域に絞り込んで意見収集をおこなった方が有効性を検証しやすいため、九州大学周辺の箱崎地区および福岡市の都心である天神地区に限定しシステムの開発をおこなった。 3.システムの試験的運用 九州大学の学生を被験者として、試作システムを利用してもらい、160件の意見を収集した。寄せられた意見内容、および、利用者へのアンケートとヒアリング結果から有効性について検証をおこなった。結果としては、(1)「交通」「公園」「景観」に関する意見収集ツールとして有用であること、(2)行政の意見収集ツールとして活用以外に、地域住民の意見交換ツールとして活用できることを明らかとした。また、課題としては、操作性の向上、セキュリティや情報管理面での改善が挙げられた。 4.システムの改善 利用者からのアンケート結果をもとに、システムの操作性(地図のスクロール、意見投稿手順の簡素化)の向上を図った。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 山下秋朝: "知的基盤社会の構築に向けたまちづくり情報基盤システムの開発(その1)-WebGISを用いたまちづくり支援システムの開発-"日本建築学会第24回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集. 第24号. 55-60 (2001)
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[Publications] 森永武男: "WebGISを用いたまちづくり情報基盤システムの開発"日本建築学会大会学術講演梗概集F分冊. F・1. 747-748 (2001)
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[Publications] 大浦匡博: "WWWを利用したマルチメディァ型まちづくり支援システムの開発-ワークショップ手法を応用したまちづくり支援システムの開発-"日本建築学会大会学術講演梗概集F分冊. F・1. 199-200 (2001)