2001 Fiscal Year Annual Research Report
イネ属植物におけるゲノム間相互作用のメカニズムの解明
Project/Area Number |
13760008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
宍戸 理恵子 日本大学, 生物資源科学部, 助手 (90307819)
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Keywords | Genomic DNA / GISH / 異種ゲノム |
Research Abstract |
1.本年度の設備備品費を顕微鏡Zステージ制御に充当し,現有の蛍光顕微鏡に装着することで,あらかじめ設定したZ軸間隔でのデータ収集が可能となるよう整備した.通常のFISH標本を用いて露光時間,撮影間隔,解像度等の諸条件を明らかにした. 2.3次元解析が可能な立体構造を保持した標本の作成法の検討を行った. 酵素処理により解離したイネの根端細胞を含む溶液をスライドグラス上に展開した後,アクリルアミド溶液を滴下しカバーグラスをかけて重合させ,アクリルアミドゲル中に細胞を封入することにより,立体構造を保持したまま観察できる可能性が示唆された.しかし,アクリルアミドゲルの強度,スライドグラス面への吸着性に関する点で改良の余地を残している.今後はゲル中の細胞に適応可能なゲノミック in situハイブリダイゼーション(GISH)法の諸条件を更に検討し,実験系の効率化を目指す必要がある. 3.学外の研究機関に整備してある3次元解析ソフトウェアを借用し,諸条件の検討を行った.Z軸方向に撮影した画像シリーズの最適撮影範囲においては若干の熟練を要することが判明し,今後の課題となった.
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