2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13760093
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
竹中 麻子 山形大学, 農学部, 助教授 (40231401)
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Keywords | ビタミンE / α-tocopherol / a-トコフェロール輸送タンパク質 / a-TTP / 初代培養肝細胞 |
Research Abstract |
本研究では、ビタミンE活性を有するα-tocopherolの大量摂取に伴い、肝臓中に存在するa-トコフェロール輸送タンパク質(a-tocopherol transfer protein;a-TTP)の合成量が減少し、生体内のα-tocopherol濃度を調節する可能性について検討を行った。申請者らのこれまでの研究により、いくつかの疾病等のモデル動物において、肝臓中のα-tocopherol量の増加とa-TTP mRNA量の減少が同時に確認されている。そこでまず、特に顕著な変動が見られたストレプトゾトシン誘発糖尿病動物において、a-TTPタンパク量がmRNA量に対応して変動しているかを、a-TTP特異抗体を用いたウェスタンプロットにより検討した。その結果、肝臓中のα-tocopherol量の増加に伴って、a-TTP mRNA量と共にタンパク量も減少していることが示された。次に、a-TTP量と肝臓中のα-tocopherol量の因果関係を詳細に検討する目的で、ラット初代培養肝細胞に諸種の濃度のα-tocopherolを添加して1、2、6、12、24時間後の肝臓中のα-tocopherol量、a-TTP mRNA量およびタンパク量をそれぞれ測定した。その結果、高濃度のα-tocopherolを添加して1〜2時間後に一過的にa-TTP mRNA量の大幅な減少が観察されたもののタンパク量に変動は見られず、6時間以降はa-TTP mRNA量、タンパク量いずれにおいても変化は観察されなかった
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