2001 Fiscal Year Annual Research Report
HTLV―Iの感染と感染後の細胞内動態に影響を与える細胞性因子の解析
Project/Area Number |
13770146
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
田中 淳 群馬大学, 医学部, 教務員 (20321953)
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Keywords | HTLV-I / GFP / VSV△G^*-G / シュードタイプウイルス / cDNAライブラリー / レセプター |
Research Abstract |
1.HTLV-IとGFP組換え牛水胞性口内炎ウイルス(VSV△G^*-G)との間で、高力価のシュードタイプウイルスを作製できた。 2.VSVG^*/HTLV-Iシュードタイプウイルスを用いて種々の培養細胞へのHTLV-Iの感染性を検討した。 3.HTLV-I高感受性ヒト培養細胞株のcDNAライブラリーを作製し、HTLV-I低感受性培養細胞株へ導入した。このcDNAライブラリー発現細胞株のうち、HTLV-Iの感染性が高いものをVSVG^*/HTLV-Iシュードタイプウイルスを用いてスクリーニングし、HTLV-I高感受性cDNAライブラリー発現細胞をクローニングした。 4.HTLV-I高感受性cDNAライブラリー発現細胞クローンより、導入したcDNAを回収し塩基配列を調べ、遺伝子を同定した。今回同定した遺伝子は2つあり、これらは同じ遺伝子のグループに入ることが明らかとなった。 5.HTLV-I高感受性cDNAライブラリー発現細胞クローンから回収したcDNAのORF(open reading frame)を発現プラスミドにクローニングし、HTLV-I低感受性培養細胞株へ導入したところ、導入した細胞でHTLV-I感染の感受性が亢進した。 6.今回同定した遺伝子のコードしている蛋白は細胞表面膜蛋白であり、HTLV-Iレセプター遺伝子(HTLVI-R)と考えられた。またこれらの遺伝子と同じグループにはいる遺伝子の1つが同様にHTLV-Iレセプター遺伝子としての機能を有していることが明かとなった。 7.種々の培養細胞でのHTLVI-Rの発現をmRNAの発現や、フローサイトメトリー等で調べ、これらの細胞でのHTLV-Iの感受性とあわせて、比較検討した。
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