2001 Fiscal Year Annual Research Report
EBVにコードされた小RNA(EBERs)による悪性形質転換のメカニズムの解析
Project/Area Number |
13770148
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
山本 典生 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40323703)
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Keywords | EBV / SAGE / 悪性形質転換 |
Research Abstract |
SAGE法で発現に差のあった遺伝子について定量的リアルタイムPCR法、ノーザンブロット法、ウエスタンブロット法を用いてRNAレベルおよびタンパク質レベルでの発現を確認した。その中でも発現の差が顕著であったひとつについて特に注目し、BJAB細胞に導入して悪性形質転換が起こるかどうかの確認を行った。遺伝子導入にはエレクトロポレーション法を用い、発現の確認にはHAタグに対するウェスタンブロット法を用いた。遺伝子導入された細胞は10%FCS存在下および0.1%FCS存在下でより高い増殖能を示した。更に軟寒天中でのコロニー形成能およびスキッドマウス皮下での腫瘍形成能も大幅に上昇した。遺伝子導入された細胞とコントロール細胞に対してマイトマイシンC処理・紫外線処理を行い、アポトーシスがどの程度起こるかについて検討したところ、遺伝子導入細胞ではコントロール細胞に比べて強いアポトーシス抵抗性が観察された。BJAB細胞以外の細胞株でも同様の現象が観察されるか否かを確認するため、バーキットリンパ腫由来のEBV陽性細胞株であるDaudi細胞、Mutu I細胞に対して限界希釈法を用い、EBV陰性細胞株を樹立した。これらの細胞にもSAGE法によって同定された遺伝子を導入する予定である。また、この遺伝子のアンチセンスをEBV陽性Akata細胞、Daudi細胞、Mutu I細胞に導入することで細胞の悪性度を減少させることができるか否かについても検討中である。
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