2001 Fiscal Year Annual Research Report
サイトカイン受容体γc鎖を介する細胞増殖シグナル伝達の抑制機構
Project/Area Number |
13770157
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐々木 義輝 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80323004)
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Keywords | サイトカイン受容体 / 情報伝達 / チロシンキナーゼ / アダプター分枝 / MAPキナーゼファミリー |
Research Abstract |
アダプター分子Hgs/Hrs(HGF-regulated tyrosine kinase substrate)が、サイトカイン受容体の情報伝達において、c-fosの発現誘導に関与していることを明らかにした。この発現誘導の際に、Hgsはc-fosプロモ-ター上のserum response element(SRE)、cAMP response element(CRE)を活性化していることを証明した。SREは、Etsファミリーの分子Elk-1とserum response factor(SRF)から構成せれているが、Hgsはその両方を活性化していることも証明した。サイトカイン受容体下流における、c-fosの誘導にはRasが必須であると報告されていたが、Hgsによるc-fosの誘導においてもRasが必須であることが示された。そこで、次にRasの下流のどの経路にHgsが関与しているかを検討した。その結果、Hgsは、TAK1と会合することで、c-Jun N-terminal kinase(JNK)を活性化に関与すること、またPak1と会合することで、SRFの活性化に関与していることを見出した。活性化されたJNKは、SREやCREの活性化に、SRFはSREの活性化に関与することが知られていることから、Hgsは、TAK1-JNK経路およびPak1-SRF経路を活性することで、サイトカイン刺激によるc-fosの誘導に関与していると結論された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 佐々木 義輝: "Involvement of Hgs/Hrs in Signaling for Cytokine-mediated c-fos Induction through TAK1-JNK and Pak1-SRF Pathways"The Journal of Biological Chemistry. 276. 29943-29952 (2001)
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[Publications] 菊地 和: "Suppression of thymic development by the dominant-negative form of Gads"International Immunology. 13. 777-783 (2001)