2001 Fiscal Year Annual Research Report
若年女性骨指標変化に関わる因子-特に女性ホルモン・骨代謝マーカーについて-
Project/Area Number |
13770211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Nakamura Gakuen College |
Principal Investigator |
田中 美鈴 中村学園大学, 家政学部, 助手 (00301680)
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Keywords | 音響的骨評価値 / 骨代謝マーカー / 女性ホルモン / 基礎体温 |
Research Abstract |
本研究に参加した学生は174名であり、そのうち142名が3ヵ月以上の基礎体温の記録を行った。142名中、無月経の者は10名、月経はあるが3周期とも排卵していない者(3周期無排卵群)28名、3周期のうち1-2周期排卵している者(1-2周期排卵群)32名、3周期とも排卵している者(3周期排卵群)72名であった。 無月経群と3周期排卵群で、形態学的指標、栄養摂取量、運動歴、精神的健康パターンを比較したところ、無月経者は3周期排卵群に比べて、Body mass index(BMI)、%fat、ウエスト囲が低く、こだわり、注意散漫、対人回避、疲労のスコアが高いことが示された。3周期無排卵群、1-2周期排卵群、3周期排卵群で形態学的指標、栄養摂取量、運動歴、精神的健康パターンを比較したところ、いずれの指標も有為な差が認められなかった。 3周期の月経周期日数の平均とその標準偏差、月経持続日数の平均とその標準偏差を計算し、3周期無排卵群、1-2周期排卵群、3周期排卵群で比較したところ、月経周期日数の標準偏差および月経持続日数の標準偏差に有意差を認め、3周期無排卵群は3周期排卵群に比べ月経周期日数、月経持続日数のばらつきが大きいことが明らかとなった。 3群間の血中ホルモン濃度の比較を行ったところ、卵胞期のFSH、E2、Progesteronには有意な差は認められなかった。一方、黄体期のFSH、E2、Progesteronには有意差が認められ、3周期無排卵群の黄体期のFSHは3周期排卵群に比較して有意に高く(p<0.001)、また黄体期のE2(p=0.036)、Progesteron(p<0.001)は有意に低いことが示された。 3群間でベースライン時の音響的骨評価値、骨代謝マーカーを比較したところ、有意な差は認められなかった。
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