2001 Fiscal Year Annual Research Report
慢性関節リウマチ罹患関節局所におけるBLySの発現とそのB細胞に対する作用
Project/Area Number |
13770232
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Research Institute, International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
伊藤 健司 国立国際医療センター, 研究所, 研究員 (40272554)
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Keywords | 慢性関節リウマチ / B細胞 / 免疫グロブリン遺伝子 / BLyS / receptor revision |
Research Abstract |
慢性関節リウマチ8症例、対照として変形性関節症2症例より関節滑膜を採取。 BLyS免疫組織染色用に凍結切片を作成。 残りの滑膜組織よりcollagenaseを用いて単核球を抽出。表面抗原を解析。 疾患の病勢に比例してB細胞の占める比率が10%程度まで上昇することを確認。 B細胞全体に占める幼弱B細胞の比率も病勢に比例することを確認。 これはBLySにより幼弱B細胞のapoptosisが回避されるという報告に合致する。 関節滑膜より抽出したB細胞をマグネットビーズを用い表面抗原の変化による成熟度に応じて亜集団化、それぞれの亜集団よりmRNAを抽出しRT-PCR法を用いて免疫グロブリンVH遺伝子のcDNAライブラリーを作成。 各遺伝子の使用頻度、突然変異の頻度と発生部位、receptor revisionの発生頻度について解析中。 関節液中の遊離BLyS測定のためのELISA法を確立。 BLySのmRNA発現定性、定量用のRT-PCR法を確立。 今後、採取された滑膜組織および分離細胞でのBLyS発現を測定し発現の局在を確認する。関節液中の遊離BLyS測定も対照症例数の蓄積をすすめる。 in vitroでT細胞依存性、非依存性刺激下の精製B細胞にBLySを添加し、その活性、増殖。apoptosisに対する影響を観察する。 BLyS添加条件で培養されたB細胞群の免疫グロブリン遺伝子ライブラリーを作成し、滑膜組織から得られたものとの比較を行う。
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