2001 Fiscal Year Annual Research Report
小児急性白血病におけるBH3 onlyの解析とその臨床的意義
Project/Area Number |
13770389
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
合井 久美子 山梨医科大学, 医学部, 助手 (70324192)
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Keywords | BH3 only / アポトーシス / 白血病細胞 |
Research Abstract |
小児急性リンパ性白血病(Acute lymphoblastic leukemia ; ALL)とBH3 onlyの関与について、t(9 ; 22)転座型であるKOPN30, KOPN55の2細胞株、11q23転座型であるKOCL33, KOCL45, KOCL69, pre-B ALLであるKOPN32, KOPN35を用いて、まずBH3onlyの発現解析を行った。RNase Protection Assayを用いた解析で、BH3 onlyのうち、Bad, Blk, Hrkの発現はいずれの細胞株でも同様に見られていたが、そのうちHrkの発現は非常に低値であった。しかしながら、BlkはKOCL69では比較的強く、他の細胞株では弱く発現が見られ、細胞株毎に発現が異なっていた。Badに関してはWestern blotting法による蛋白レベルの解析も行なったが、いずれの細胞株でも同様の発現であった。これら細胞株の血清除去24時間後のアポトーシス細胞をAnnexinV/PI二重染色法で測定したところ、KOCL69が最もアポトーシス細胞が多く、次にKOCL45, KOPN30, KOPN32であり、KOPN55, KOCL33, KOPN35は48時間後でもアポトーシス細胞はほとんど見られなかった。さらにこの血清除去によるアポトーシス誘導後のBH3 onlyの発現の誘導をRNase Protection assay法で解析したが、Bad, Hrk, Blkではほとんど血清除去前後でいずれの細胞株でも発現に差は見られなかった。しかしながらBlkのみKOPN30で血清除去後に発現の上昇が見られた。このようにアポトーシス耐性株ではBlkの発現が抑制、もしくは欠損している可能性があり、さらにBim, Bidに関する解析も追加したうえで、Bikを中心に臨床検体を用いた解析やBH3 onlyの強制発現の系を確立しながら解析を進めていく予定である。
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