2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13770490
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
桐生 茂 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (20313124)
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Keywords | MRI / TENSOR / LIVER / FIBROSIS |
Research Abstract |
本研究は拡散強調画像を用いたラット肝の線維化の評価であるが、平成13年度は撮影に用いるパルスシーケンスの最適化と正常ラットの撮影を行った. 撮影パルスシーケンスの最適化はファントームを用い、パラメーター値の検討を行った.頭部と異なり腹部の撮影は動きによる影響が大きく、また消化管ガスによる磁化率アーチファクトがMRI画像に大きく影響する.このため、麻酔下の正常ラットを撮影し、こののち動きがない状態としてこれから摘出した肝臓を撮影して、動きおよび空気による影響による値への影響を検討した. 対象 正常Wista rat6匹を用いた. 方法 ハロセン、笑気、酸素により人工呼吸を導入後、MPGパルスを印加した撮影を行った. MPGパルスのb値は約1000とし、6方向に印加し撮影を行った. MPGパルスを印加した画像と印加していない画像にそれぞれ関心領域を設定してTRACE値を求めた. 引き続き、ラットより肝臓を摘出し、上記と同様に撮影を行いTRACE値を求めた. 結果 麻酔下のラット肝のTRACE値は平均0.0002、摘出肝は0.0003であった.摘出肝に対して麻酔下のラットのTRACE値には誤差がみられた.値は頭部領域に比較して低い値であった. 平成14年度には実際に繊維肝を作成して撮影を行うが、この値との比較によっては麻酔下の撮影によるデータは使用できない可能性があり、この場合は摘出肝で比較を行うようにする必要があると考えられる. 実際のテンソル値を示すFA値はTARCE値より求められるが、平成14年度にこれを行う.
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