2001 Fiscal Year Annual Research Report
核磁気共鳴画像を用いた小児水腎症に関する研究:MR urographyおよび拡散強調画像による検討
Project/Area Number |
13770494
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
豊鳴 心一郎 富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (20313611)
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Keywords | MRI / MR urography / 小児 / 水腎症 |
Research Abstract |
MR urographyの描出能を調べる為にファントム実験を施行した。 方法:生理的食塩水を充満させた、内径の異なるシリコンチューブ(0.25, 0.51, 0.76, 1.02, 1.27, 2.00mm)を、尿管を模したファントムとして、HASTE(half-Fourie acquisition single-shot turbo spin-echo)シーケンスを用いたMRIで撮像し、描出能を評価した。MRIの撮像パラメーターは128 echo train length(ETL)、256×240matrix、effective echo time(TE):95msec、field of view(FOV):350mm、脂肪抑制法併用とし、チューブ長軸に平行な面と垂直な面のそれぞれについて、3、4、5mm厚の撮像を施行しMIP(maximum intensity projection)処理再構成画像を作成した。 結果:チューブ長軸に平行な面に関しては、3, 4, 5mmスライス厚のいずれにおいても、MIP処理再構成画像は内径1.02, 1.27, 2.00mmのチューブの全長を描出した。内径0.76mmのチューブは部分的な描出にとどまった。しかし内径0.25, 0.51mmのチューブは描出されなかった。チューブ長軸に垂直な面に関しては、3, 4, 5mmスライス厚のいずれにおいても、MIP処理画像は内径0.76, 1.02, 1.27, 2.00mmのチューブの全長を描出した。内径0.51mmのチューブは部分的な描出にとどまった。内径0.25mmのチューブは描出されなかった。 今回の結果より、HASTEを用いたMR urographyは小動物や小児の様な細い尿管の検査においても充分に活用できることが示唆された。今後は小動物を用いて、体動や周辺脂質等のfacterを加味した場合の描出能の検討を行なう予定である。
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