2001 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病性腎症の増悪・進展因子に関する分子生物学的解明
Project/Area Number |
13770608
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
小此木 英男 東京慈恵会医科大学, 医学部・腎臓高血圧内科, 助手 (80307420)
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Keywords | 糖尿病性腎症 / 泡沫化マクロファージ / PPARγ |
Research Abstract |
本研究の目的は、糖尿病性腎症の増悪・進展における、腎浸潤マクロファージの活性化、ならびに泡沫化の分子機構、特にPPARγの関与について解明することである。 腎浸潤泡沫化マクロファージを検討できるモデルマウスはこれまでには知られていない。腎組織へのマクロファージの誘導要因として、片腎摘出と食餌(高コレステロール食と高脂肪食)に注目して、本年度は2型糖尿病モデルマウスの腎組織に泡沫化マクロファージを誘発させる最適条件の検討を行っている。 C57BL/KsJ-db/db Jcl雄マウスを、馴化させた後に片腎を摘出した。通常食群、高コレステロール食群、高コレステロール+高脂肪食群の3群に分け、現在飼育を継続している。これまでのところ、通常食群と高コレステロール群は比較的順調に食餌摂取し既知体重曲線程度の体重増加を認めている。一方、高コレステロール+高脂肪食群は食餌摂取不良で、前2群に比し低成長である。
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