2001 Fiscal Year Annual Research Report
胎内感染の指標としての河溶型CD14の測定意義と臨床的応用
Project/Area Number |
13770623
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
泉田 美知子 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (50306346)
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Keywords | エンドトキシン / CD14 / 急性期反応物質 / 細菌感染症 / 胎内感染 / 新生児感染症 |
Research Abstract |
CD14は、エンドトキシンと強く結合し、炎症性免疫反応の発現やエンドトキシンのクリアランスにかかわる糖タンパク質である。膜型と可溶型の2種類のCD14のうち、可溶型CD14は血清中に存在しており、エンドトキシンの運搬やマクロファージへの結合を調節していると考えられている。また、可溶型CD14は、急性期反応物質のひとつであり、細菌感染の際に血清中に増加することが知られているが、胎内感染や新生児感染症のマーカーとしての有用性に関しては、十分な検討はなされていない。 本年度は、可溶型CD14測定方法を確立することを行った。その結果、測定感度は125pg/mL、測定範囲は250-16000pg/mLとなった。また検体量は10μLと微量での測定が可能となったため、検体採取が難しい新生児にも十分に臨床応用が可能と考えられた。血清検体採取も同時に行い、当センターに入院となった新生児ならびに乳児から、両親の同意を得た上で血液採取を行った。 次年度は、本年度確立した測定方法によって、血清を定量し、新生児感染症におけるCD14測定の意義を明らかにする。また、新生児感染症のマーカーとしてすでに臨床応用がなされているAPRスコアとの関連を検討する。さらに検体採取に関しては、羊水採取も行い、胎内感染のマーカーとしての意義も確立したいと考えている。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Hitomi Sano, Michiko Izumida, Hiroshi Shimizu, Yunosuke Ogawa: "Risk factors of renal involvement and significant proteinuria in Henoch-Schonlein purpura"Eur J Pediatr. (印刷中). (2002)