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2002 Fiscal Year Annual Research Report

HDL新生メカニズムの解明:肝細胞からのpreβHDL産生機構の検討

Research Project

Project/Area Number 13770651
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

辻田 麻紀  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (10253262)

KeywordsHepG2 / プロブコール / HDL新生 / ABC-A1 / アポリポタンパク質
Research Abstract

HepG2細胞にプロブコール含有LDLを投与し、アポAIによる特異的な細胞脂質の搬出機構を阻害してHepG2細胞からのリポタンパク質新生反応における本経路の寄与を検討した。
培養上清をTSKゲルLIPOPROPAK-XLで分離し、それをオンラインで脂質定量を行なった。コントロールLDLを投与したHepG2細胞からはLDL粒子サイズに相当するコレステロール/リン脂質のピークがと大型のHDLに相当するコレステロール/リン脂質のピークが観察された。一方プロブコール含有LDLを投与したHepG2細胞の培養上清を分析すると、LDL粒子の産生量は変化しないがHDL産生が顕著に減少していた。このことからHepG2細胞が産生するHDL粒子はプロブコールによって阻害される機構によってその大部分が産生されることが示唆される。プロブコールを投与したマクロファージ細胞ではアポAIによる細胞コレステロールの搬出のみが特異的に阻害されることは既に報告している。この結果よりプロブコールがアポAIによる細胞コレステロールの特異的な搬出機構の阻害剤であると考えられるので、ここでも同様な阻害効果が期待され、それによりHepG2細胞でのHDLの新生反応はそのほとんどがアポAIによる細胞コレステロールの搬出経路によることが示唆された。
タンジール病患者の細胞はアポAIによる細胞コレステロール搬出を消失している。この原因となるタンパク質は細胞表面のABCA1タンパク質である。プロブコールがこのABCA1タンパク質に与える影響を調べる目的で細胞全体のABCA1タンパク質をウエスタンブロッティング法で測定した。その結果ABCA1タンパク質量はHDL新生の阻害されているプロブコール投与HepG2細胞でもコントロールと差が無く、プロブコールがABCA1量へは影響を与えない事が明らかになった。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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