2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13770693
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
浦田 浩一 信州大学, 医学部・附属病院, 助手 (70324267)
|
Keywords | 肝硬変 / ラット / 肝移植モデル |
Research Abstract |
4週令ウィスター雄ラットにthioasetamide(200mg/kg体重)を週3回、12週間、腹腔内注入し、肝硬変ラットが作成された。経過中7%に肝不全による死亡が生じたが、同薬剤投与完了時では、90%の割合で腹水を有する肝硬変ラットが作成された。 12週のthioasetamide投与後、13週目にbehavioral studyを施行したところ、コントロールラット群(17週令)と比較し、日中の運動時間に増加傾向を示し、行動距離が有意に増加した。 静脈麻酔下でradioactive microshere法では、肝硬変ラットでは、コントロールラット(同体重ラット)と比べて、心拍出量の増加・末梢血管抵抗の低下・門脈血流量の低下・肝動脈血流量の増加を認めた。 肝硬変ラットに同所性肝移植を8例行なった。全例生存中であるが、2例に胆管狭窄が原因と思われる高ビリルビン血症を認めた。術後2週でのbehavioral studyでは、日中の運動時間、運動距離の改善傾向が認められた。4例については血流動態の解析中である。 本研究の継続ならびに肝硬変ラットモデルの基礎的検討のなかで肝移植における循環動態の経時的変化の解明をさらに進めたい。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 浦田浩一 他: "大腸癌肝転移に対する治療戦略-肝移植の可能性"日本外科学会雑誌. 102. 409-411 (2001)
-
[Publications] 浦田浩一 他: "脳死肝移植における肝静脈再建"外科. 63. 1296-1299 (2001)
-
[Publications] 浦田浩一 他: "生体部分肝移植におけるレシピエントの手術の手技"Surgery Frontier. 8. 366-372 (2001)
-
[Publications] 浦田浩一 他: "肝細胞癌治療の新たな試み-肝移植"癌と化学療法. 28. 1985-1991 (2001)
-
[Publications] 浦田浩一 他: "グラフト肝容積の画像評価"消化器画像. 4(印刷中). (2002)
-
[Publications] 浦田浩一 他: "消化器病セミナー82 肝細胞癌治療法の新たな展開"小俣政男編集 へるす出版. 東京. 159 (2001)