2001 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト肺癌細胞において異常発現している蛋白質の単離と機能解析―プロテオミクス工学を利用したアプローチ法―
Project/Area Number |
13770729
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
茂木 晃 群馬大学, 医学部, 助手 (10323362)
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Keywords | 肺癌細胞 / 蛋白質 / プロテオミクス |
Research Abstract |
我々は、科学研究費補助金申請書に基づき、等電点電気泳動装置を購入した。そして、群馬大学医学部附属病院第一外科にて行なわれた原発性肺がんの手術より得られたヒト肺がん組織及び対照となる正常肺組織から抽出した蛋白質の電気泳動を行なった。先ず、組織蛋白質を通常の電気泳動装置を用いて、アクリルアミドゲル上に展開した。続いて、銀染色にて蛋白質定量及び定性を行ない、手術で得られた組織からの蛋白抽出の至適条件を決定した。さらに、数種類のヒト肺がん細胞株からも同様に蛋白質を抽出し、等電点電気泳動の最適条件決定のために、繰り返し使用した。専用の泳動装置にて先ず1次元的に蛋白質を展開、続いて通常の泳動装置にてアクリルアミドゲル上に2次元展開したサンプルを銀染色することによって、多数の蛋白スポットに分離させることに成功した(肺がん細胞株からの抽出サンプル)。現在、決定された最適条件にしたがって、臨床サンプルの解析を行なっている。
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