2001 Fiscal Year Annual Research Report
熱ショック蛋白hsp90の神経系細胞に対する保護機構の解明
Project/Area Number |
13770757
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
鈴木 明 秋田大学, 医学部, 助手 (10311573)
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Keywords | 熱ショック蛋白 / HSP / トランスフェクション |
Research Abstract |
本年度はヒト熱ショック蛋白(HSP)90遺伝子を培養細胞、およびラットの脳内に過剰発現させることを目的として研究を行った。Plasmid DNA pBluescriptSK(-)に組み込まれているHSP90を培養細胞に導入した。培養細胞には神経系細胞としてラット褐色細胞腫であるPC12を、グリア系細胞としてC6グリオーマ細胞を用いた。リポフェクション法によるトランスフェクションを行ったが、HSP90蛋白の過剰発現は得られなかったため、ベクターを強力なサイトメガロウイルスのプロモータ領域を有するpBK-CMVに変更した。 現在pBK-CMVとpBlueskriptSK(-)-HSP90をそれぞれ制限酵素Pst I、Bam Hlで切断し、ligaseを用いてHSP90をpBK-CMVに挿入して、pBK-CMV-HSP90を作成し、PC12の培養細胞へのトランスフェクションを行っているところである。pBK-CMVにコードされている抗生物質耐性の性質を利用して、geneticinによるセレクションを行い、HSP90を過剰発現する細胞系を完成させ、その機能を検討する予定である。ラット脳内へは、エレクトロポレーション法を用いてpBK-CMVの導入を行いこれにコードされているβ-galactosidaseの発現を見ることで導入条件を選定中である。効率の高い導入条件を確認後、pBK-CMV-HSP90の導入を行う予定である。
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