2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13770779
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
笹原 篤 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40287371)
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Keywords | 脳血管攣縮 / MAP kinase / サイトカイン |
Research Abstract |
(方法)イヌ大槽穿刺2回注入モデルにおいて脳血管攣縮を誘発し、MAP kinaseの活性化の有無を炎症に関連する遺伝子発現とともに検討する。さらに、MAP kinase inhibitor FR167653の効果をplaceboを用いたcontrolled studyで検討した。イヌ大槽穿刺2回注入モデルを作成し、モデル作製後イヌを屠殺し、生理食塩水で灌流した後、脳主幹動脈を摘出し、凍結保存した。コントロールとして血液を注入しないイヌを用いた。摘出標本より蛋白および、RNAを抽出した。蛋白量の測定はSDS-PAGE法で行い、MAP kinaseのリン酸化はurea glycerol法により測定した。また、関連する遺伝子発現はreal time RT-PCR法で行った。 (結果)脳血管攣縮血管においてはコントロールと比較して、MAP kinaseの燐酸化が活性化していた。また、LI1α IL1β,IL6 IL8などのサイトカインの遺伝子発現も上昇していた。一方、FR167653を用いた群では、脳血管攣縮は抑制され、MAP kinaseの燐酸化も抑制されていた。さらに、炎症に関係するサイトカインのなかで、IL1βの遺伝子発現が抑制されていた。現在これらの結果を論文に作成中である。
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