2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13770788
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
佐野 倫生 浜松医科大学, 医学部, 助手 (50313945)
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Keywords | 末梢神経損傷 / 末梢神経再生 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
1.ラットを用いた末梢神経切断モデルの作成 幼若ラツトの左坐骨神経を大腿レベルで切断した後、1時間後、3時間後、24時間後、7日後、14日後に屠殺し、脊髄(L4-S1レベル)、後根神経節、切断坐骨神経末梢側を採取した。対照群として、sham operation後1時間で同組織を採取した。それぞれn=5〜10でまとめてtotal RNAを抽出した。 2.末梢神経切断部及び脊髄、後根神経節において発現している遺伝子の評価 1)採取したRNAをtemplateとしてreverse transcriptionを行いcDNAとした。 2)末梢神経の再生に関与することが考えられる既知の遺伝子のRT-PCRを行い、その経時的な発現量を検討した。これまでに、brain delived neurotrofic factor(BDNF),S100,Nogo-A,Nogo receptorの発現解析を行った。その結果、損傷によりBDNF、Nogo-A、Nogo-Rにおいて発現の変化が見られた。S100は変化がなかった。 3)in situ-hybridizationを脊髄、後根神経節において、対照群と、損傷後24時間後群において行い、組織での遺伝子の発現部位、発現量を検討したが、有意な変化は認められなかった。 平成15年3月現在、ここまでの知見が得られており、今後、differential display法もしくはsubtraction法を用いて、新規遺伝子の単離を行っていく予定である。
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