2001 Fiscal Year Annual Research Report
関節拘縮に伴って起こる痛みのメカニズムに関する電気生理学的研究
Project/Area Number |
13770801
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
牛田 享宏 高知医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (60304680)
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Keywords | 関節拘縮モデル動物 / 一次感覚線維 / 神経可塑性 |
Research Abstract |
関節拘縮モデル動物では、脊髄後角細胞は関節運動に対して過敏に反応する細胞の分布が増加し、同時に細胞自体の性質も痛みなどの侵害刺激から非侵害刺激まで広く反応する性質を持つ細胞(広域作動性ニューロン)の割合が増加していることが知られている。この変化の原因として一次感覚線維を介して脊髄後角細胞に入力されるシグナルの変化が考えられる。すなわち関節の不動化により(1)動作によって関節周囲の感覚受容器(メカノレセプターなど)から脊髄へ送られていた信号が滞ること、(2)不働化により形態学的変化を起こした関節周囲の感覚受容器や筋紡錘が異常なシグナルを脊髄後角細胞に送った為に起こったことが考えられる。そこで我々は関節拘縮モデル動物を用いて一次感覚線維から単一神経活動電位を検出する事で拘縮関節の周囲の感覚受容器や筋紡錘から出力される異常な信号を捉える研究を進めている。現在までのところ正常ラットの膝関節の運動刺激及び関節周囲組織に対する機械的皮膚刺激に対して反応する単一神経活動電位を伏在神経から導出することに成功しており、現在は正常データの集積につとめている。また、同時に膝関節拘縮モデルラットおよび高濃度局所麻酔薬を用いた膝関節神経障害モデルの作成を試みてきた。何れも、現在までのところプロトタイプではあるがモデル動物自体の作成には成功している。今後はこれらのモデル動物をさらに改良しそれを用いた電気生理学的実験を進めていく予定である。
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