2001 Fiscal Year Annual Research Report
正常および呼吸筋疲労下での部分的補助換気中の呼吸筋血流の検討
Project/Area Number |
13770830
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
内山 昭則 大阪大学, 医学部・附属病院, 助手 (00324856)
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Keywords | 蛍光色素マイクロスフェア / 部分的補助換気 / Pressure support ventilation / 横隔膜 / 臓器血流 |
Research Abstract |
【目的】呼吸筋疲労の発生が疑われる場合や呼吸仕事量の増大時においては呼吸筋血流量に配慮した呼吸管理が必要である。しかし、近年の呼吸管理の主流である部分的補助換気の中の呼吸筋の組織血流量を検討した報告は少ない。家兎を用いて自発呼吸+Pressure support ventilation(PSV)と筋弛緩下人工呼吸時における呼吸筋と主要臓器血流量を蛍光色素マイクロスフェア(MS)法を用いて検討した。 【方法】対象はpropofol+ketamine持続静注麻酔下の家兎。局所麻酔併用下に気管切開、左内頚動脈よりMS投与用に左心室内にカテーテルを挿入、採血用に右大腿動脈を確保、頚部食道より胃、食道内圧測定用にバルーンカテーテルを挿入した。部分補助換気はPSV0,6,15cm H2Oの3段階、筋弛緩後、Pressure control ventilation(PCV)6cm H2O,換気回数(RR)36/min,吸気時間(TI)0.6秒とPCV12cm H2O, RR18/min, TI0.6秒の2段階にて計5色のMSを投与した。投与終了後、横隔膜、腹直筋、左下肢屈筋、肝臓、腎臓の組織を採取し組織血流量を測定した。 【結果】心拍出量、および肝、腎、下肢筋の組織血流量は呼吸条件によって有意には変化しなかったが、横隔膜、腹直筋の組織血流量は呼吸条件によって有意に変化した。呼吸筋の組織血流量はPSV0に比べ、PSV6が最も低く、PSV12がそれにつぐ傾向がみれれた。筋弛緩調節呼吸時もPSV0に比べ、呼吸筋の組織血流量は低値をとる傾向が見られ、PCV12では有意に低かった。 【結論】呼吸筋の組織血流量は人工呼吸によって影響された。呼吸筋の組織血流からみた最適な人工呼吸条件が決定できる可能性も考えられる。
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