2001 Fiscal Year Annual Research Report
気圧負荷による脳虚血障害に対する神経保護効果の研究 -penumbra領域の早期-
Project/Area Number |
13770835
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
前川 聡一 愛媛大学, 医学部, 助手 (50284419)
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Keywords | 圧環境 / BBB / 虚血性神経障害 / マイクログリア / サイトカイン |
Research Abstract |
"ラット局所脳虚血モデル(rt-MCA閉塞モデル)を用いて、虚血神経障害における圧環境変化の影響を研究" 方法) 250-300gの雄性Rat(生後4週間)を用いて、rt MCA閉塞させた後、10,30,60,120分で再環流を行う4群に分ける。それぞれ再環流後10分後より空気加圧チャンバーに入れ、各群のなかで、1ATA(コントロール)、2ATAの亜群に,分け、外気温24度で48時間管理した。圧負荷の終了後、直ちに屠殺し大脳を摘出、固定し梗塞域の計測をTTC染色を用い、デジタル画像で取り込み梗塞領域の判定を行った。 結果) 30分以下の虚血再環流群で、梗塞領域の縮小傾向がみられた。 本年度の研究では、例数が少なく、統計学的有意差は見られなかったため、次年度は、同様の実験を継続し各群の例数を増やし、統計学的な評価を確立する。さらに、同一個体からの検体で免疫組織染色として神経細胞(Nissle染色)、マイクログリア細胞(イソレウチン染色)、アストロサイト細胞(抗GFAP抗体染色)を行い、両側海馬(CA-1)、梗塞境界周囲でそれぞれ密度を計測し、in-situ hybrizationを用いてグリア細胞のiNOS、COX-2の酵素誘導の発現分布も観察する。(グリア細胞の活性化、神経細胞の障害度の判定)
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