2001 Fiscal Year Annual Research Report
血液網膜柵外方透過性機能検査法の確立とその糖尿病黄斑浮腫への応用
Project/Area Number |
13771007
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
森 文彦 旭川医科大学, 医学部, 助手 (90322916)
|
Keywords | differential fluorophotometry / 血液網膜柵外方透過性機能 / プロベネシド / アセタゾラミド |
Research Abstract |
1.differential vitreous fluorophotometry (DVF)による血液網膜柵外方透過性機能(Pout)の検査方法の確立 家兎にfluorescein-Naを静脈注射し、改良されたDVF (Fluorotron(TM)Master-2,OcuMetrics,Mountain View) で、硝子体のfluorescein(F)とその代謝産物であるfluorescein monoglucuronide(FG)濃度を測定した。硝子体のFとFG濃度の経時変化を検討した結果、Poutの評価に適した測定時間は静脈注射後3時間であった。 2.F/FG比によるPoutの評価の検討 網膜色素上皮(BRB)に作用し、Poutを低下させることが既に報告されているプロベネシドを用い、Poutを評価した。家兎にfluorescein-Na及びプロベネシドを静脈注射し、DVFでF/FG比を算出し、コントロール群と比較した。F/FG比はプロベネシド群ではコントロール群に比較して有意に増加した。したがって、F/FG比によりBRBのPoutを評価できることが示唆された。 3.アセタゾラミドのPoutへの効果の検討 黄斑浮腫への効果が既に報告されているアセタゾラミドを用い、DVFを用いてPoutを評価した。家兎にfluorescein-Na及びアセタゾラミドを静脈注射し、DVFでF/FG比を算出し、コントロール群と比較した。F/FG比はアセタゾラミド群ではコントロール群に比較して有意に減少した。したがって、アセタゾラミドによりBRBのPoutが増加することが示唆された。
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] Takahashi J, Mori F, et, al: "Effect of acetazolamide on outward permeability of blood-retina barrier using differential vitreous fluorophotometry"Current Eye Research. 23・3. 166-170 (2001)