2001 Fiscal Year Annual Research Report
GVHDマウスを用いたシェーグレン症候群の病態の解析
Project/Area Number |
13771027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
宇野 敏彦 愛媛大学, 医学部・附属病院, 講師 (50243796)
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Keywords | シェーグレン症候群 / Graft-Versus-Host Disease / 涙液 / ドライアイ / 腎糸球体 / 涙腺 / 動物モデル |
Research Abstract |
平成13年度はシェーグレン症候群の動物モデルとしてGraft-Versus-Host Disease(以下GVHD)を誘発させたマウスの臨床所見と病理学的所見の確認を行なった。 DBA/2Crj (H-2^<d/d>)マウスの脾臓細胞を溶血洗浄後、ホストである(C57BL/6NCrj×DBA/2Crj)F1(BDF1)(H-2^<b/d>)マウスに1x10^8個/移入した。GVHDの発症は尿蛋白の陽性化で判定した。経時的に涙液分泌能の測定を行なうとともに角結膜障害の観察を行なった。 細胞移入5週後に50%、10週後で80%のBDF1マウスでGVHDの発症を確認した。涙液分泌能を臨床におけるシルマー試験と同様に行なったところ、7週目よりコントロールと比較して有意に低下しており、角膜の上皮障害も認められるようになった。組織学的には腎臓の糸球体基底膜の肥厚、尿細管周囲のリンパ球浸潤をみとめた。涙腺では導管周囲のリンパ球の浸潤を認めた。 本モデルの発症機序として、糸球体基底膜および尿細管上皮に対する自己抗体の関与が報告されており、シェーグレン症候群に臨床的にも組織学的にも近い病態と考えられた。今後本モデルを用いて、浸潤リンパ球の表面マーカーを用いた同定、導管基底膜等における接着因子等の検討を行なう予定である。また、ステロイド、サイクロスポリン等による治療実験も準備中である。
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