2002 Fiscal Year Annual Research Report
ラット高酸素負荷眼内血管新生における抗酸化物質の血管新生抑制とアポトーシスの検討
Project/Area Number |
13771046
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
長谷部 康子 昭和大学, 医学部, 助手 (00307034)
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Keywords | 血管新生 / 眼 / ラット / 抗酸化物質 / 緑茶 / ビタミン / VEGF(Vascular Endothellal Growth Factor) / チオバルビツール酸反応物質(TBARS) |
Research Abstract |
チオバルビツール酸反応物質(TBARS)の経時変化:網膜TBARS(n mol/mg protein, n=2)は、酸素負荷終了0,6,12,24,72,144時間後のいずれも酸素負荷(O_2)群と大気中飼育群に差はなかった。 高酸素負荷眼内血管新生に対する抗酸化物の影響:O_2群での血管新生スコアと無血管野面積を示す(NV/%AVA, mean±SE)。蒸留水群(n=8)7.9±0.4/27.2±5.9、ビタミンC(VC)水溶液群(n=9)8.0±0.9/27.2±5.9だった。コーンオイル群(n=7)4.7±3.6/27.2±5.9、ビタミンE(VE)溶液群(n=6)6.0±1.7/20.7±7.0だった。高酸素負荷眼内血管新生にビタミン投与による影響はなかった。 生理食塩水(CS)群(n=25)4.6±0.5/15.9±1.9、Epigallocatechin Gallate(EGCG)群(n=10)4.6±1.1/25.2±4.7、12.5%緑茶抽出液(GTE)群(n=22)4.2±0.5/17.8±3.3、25%GTE群(n=18)2.8±0.5/25.0±6.1だった。NVは25%GTE群で有意に減少したが(p<0.05)%AVAに差はなかった。 VEGFの経時変化:NVが抑制されたGTE群の網膜VEGF(pg/mg protein, n=3)を定量した。経時変化(P12;P13;P15;P18)は、CS群97.7±10.0;291.5±76.9;268.1±15.6;92.3±10.2、12.5%GTE群148.4±38.6;352.8±69.7;311±11.1;102.9±13.6、25%GTE群206.9±11.8;480.6±103.6;322.9±42.4;102.9±15.9で、どの日齢も群間に差はなかった。 以上、25%GTEはNVを抑制したがVEGFは変化がなかった。今後その抑制機序についてさらに解明したい。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] M.Minami, Y.Hasebe, et al.: "Inhibition of Oxygen-Induced Retinal Neovasculariazation in the Neonatal Rat by Green Tea Extract"JURNAL OF CLINICAL BIOCHEMISTRY AND NUTRITION. (In press). (2003)