2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13771098
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
筑波 隆幸 九州大学, 歯学研究院, 助教授 (30264055)
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Keywords | 歯周病 / カテプシン / リソゾーム |
Research Abstract |
歯周病は歯槽骨を含む歯周組織の広範囲な破壊を特徴としており、発症原因として宿主細胞由来のプロテアーゼが関与するという知見が増加してきている。その一つとしてPapillon-Lefevre症候群と称される重度の歯周病及び手掌足底角化症の原因遺伝子がカテプシンCであることが同定された。それではなぜカテプシンC遺伝子の変異が起きると歯周病を引き起こすのかを解決するためにヒト・カテプシンCの遺伝子及びこれまでに報告された14種類の変異体のcDNAを作製し、動物細胞に発現させて、これらのタンパク質化学的解析を試みた。 ヒト肝臓由来のcDNAライブラリーから特異的プライマーを合成後、PCR法を用いてヒト・カテプシンCのcDNAを作製した。さらにこれらを動物発現ベクターpcDNA3.0に組み込み、HEK293T細胞に発現させた。本細胞はHela細胞等に比べ内在性カテプシンCの発現量が低く、カテプシンCの解析に優れていることをすでに確認している。 実際解析を行うと、これらの変異体の大部分はタンパク量が十分発現しているもののプロテアーゼ活性が低い或は無いタンパクとして存在することが分かった。さらにタンパク質の前駆体としては存在するものが、成熟型に変化しにくい構造になってしまうことや変異のためカテプシンCタンパクが正常な高次構造をとれず、細胞内で急速に分解されてしまう変異体などがあることも分かった。 なお野生型は一般的に考えられているようにリソゾームに細胞内輸送されるのに対して、変異体は異なるオルガネラへ輸送されていない可能性が残されている。そこで、現在共焦点レーザー顕微鏡を用いて、細胞内局在を検討しているところである。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Tsukuba T.et al.: "Chaperone interactions of the metalloproteinase meprin A in the Secretory or proteasomal-degradative pathway"Arch.Biochem.Biophys.. 392. 192-198 (2002)
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[Publications] Liu J.et al.: "Mutational analysis of residues in two consensus motifs at the active site of cathepsin E"J.Biochem. 132. 493-499 (2002)
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[Publications] 筑波隆幸, 山本健二: "神経変性疾患とアスパラギン酸ブロテアーゼ機能の新局面"蛋白質 核酸 酵素. 46. 2034-2041 (2001)