2002 Fiscal Year Annual Research Report
位相限定相関法を応用した口内法エックス線画像の差分抽出
Project/Area Number |
13771119
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
川股 亮太 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (40329199)
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Keywords | 位相限定相関法 / 経時的差分画像抽出 / エネルギーサブトラクション / CCDセンサ / 3次元画像構築 |
Research Abstract |
CCD方式デジタルエックス線撮影装置への対応 昨年度から引き続き検討されたテーマである。CCD方式のエックス線撮影装置により取得された画像に特有の蜂巣状構造の除去を目的として画像をぼかすフィルタをかけると画像中の低周波成分の比率が高まり、位相限定相関法による位置合わせ(registration)ができなくなるという矛盾が生じていた。今年はこれらの矛盾を解決するMedian Filterを改良したデジタルフィルタを作成し、DIXI(Planmeca社製)において80%程度の再現性を得た。引き続き他の機種による追実験を行なう。 エネルギー差分画像抽出のためのフィルタ開発 位相限定相関法による位置合わせ(registration)の応用として、1回曝射によるエネルギー差分画像抽出(エネルギーサブトラクション)に最適な金属フィルタの検討を行った。まず、唾液腺造影時に最適なフィルタの検討を行った結果、骨とヨウ素系造影剤の分離には50kV/0.8mm Cupperが有用であることが確認された。引き続き、歯科領域の石灰化を生じる疾患に対して、骨と石灰化物の分離を行えないかどうかの検討をおこなう。 病理組織切片3次元画像構築ソフトウェアの開発 本ソフトウェアの位置合わせ(registration)機能を応用して、病理組織切片の3次元画像構築ソフトウェアを作製した。病理組織連続切片による3次元画像の構築は従来から行われて来たが、切片間の位置合わせが困難であった。本ソフトウェアは全自動でこの操作を行うことが可能で、マイクロCTなどのX線画像情報と実体から得られる画像情報の比較を行うことにより、その対応の検討を簡便に行うことが可能になった。
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