2001 Fiscal Year Annual Research Report
歯科領域における遺伝子治療の基礎実験について(Osteoprotegerin(OPG)を応用した顎骨骨吸収・添加の評価について)
Project/Area Number |
13771153
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
飯田 俊二 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (30281827)
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Keywords | OPG / 破骨細胞 / RANK |
Research Abstract |
骨の吸収を促進する破骨細胞、および骨形成に関与する骨芽細胞の働きは近年RANK, RANKLのようなレセプターを介して行われることが明らかになりつつある。しかし多数の組織、細胞で発現されるOPGがRANKLと結合し破骨細胞への誘導を阻害する。骨形成、骨吸収はある程度のバランスが保たれて、骨量は保存されているがホルモンなどの影響でこのバランスが崩れると骨吸収に向かう。そこで骨吸収を阻害すると考えられるOPGを実験動物の生体内に投与、発現させるためのOPG発現ベクター作成の準備を行った。 MouseOPG作成過程をまず初めのステップとして開始。制限酵素をBamHIに選択し、primerの作成を行った。次にアガロースゲルによる電気泳動法によりOPGのバンドの確認を行った。次にC3T3E1細胞を鋳型にしてPCRを行い、フェノール・クロロフォルムのよるPCR産物の調整およびエタノール沈殿にてDNAを回収。それをBamHI処理を行い、さらにQ1AEXIIによるビーズ処理、アガロースゲルによる電気泳動にてDNAの確認を行った。 そしてLigation法によりplasmidにPCR産物の組み込みを行った。Transformation(大腸菌へのDNA導入)を導入した後、Mini prep(大腸菌内のplasmidからDNA抽出)、そしてTransformation of mOPGを順次行い、SDS-page電気泳動法にて泳動後、ゲルをCBB(クーマジー・ブリリアント・ブルー)染色にて染色、そして染色後脱色を行いバンドの確認を行った。 現在のところ以上の過程まで進行しており、今後発現ベクターの開発、および実験動物への投与を準備中である。
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