2002 Fiscal Year Annual Research Report
陶材前装外冠コーヌスクローネシステムの確立とそのメカニズムの解析
Project/Area Number |
13771187
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
丸谷 善彦 昭和大学, 歯学部, 助手 (00327941)
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Keywords | コーヌスクローネ / 多目的用金合金 / チタン含有コバルトクロム合金 / パラジウム合金 / 外冠前装 / 陶材焼成 / 適合性 / 垂直変位量 |
Research Abstract |
本研究では多目的用金合金と専用低融陶材がコーヌスクローネ外冠前装に適用可能かどうかについてこれまでコーヌスクローネに用いられてきた従来型システムとを垂直変位量で比較検討した. As castでの各合金の垂直変位量の平均値と標準偏差はDegunormが27.38μmと最も適合が良く,次いでKIK-WINGの30.03μm, DENTITANの31.14μm, Degudent LTGの34.85μmの値の順であった.ディギャシング終了後の各合金の垂直変位量はいずれの合金もAs castの時よりも大きくなり,焼成により鋳造体の寸法が変化していることが確認された.ディギャシングを行った後の垂直変位量はDegunormが38.14μmと最も小さく,次いでKIK-WINGの40.23μm, Degudent LTGの40.55μmで, DENTITANの変位量は最も大きく54.67μmであった.オペーク陶材焼成後の各合金の垂直変位量はKIK-WINGが最も小さくなり,その値は48.10μmであり,次いでDegudent LTGの52.70μm, Degunormの55.67μm, DENTITANの63.68μmの順であった.ボディ陶材焼成後の各合金の垂直変位量ではDegunormの48.90μm,次いでDLTの52.72μm, KIK-WINGの53.05μmであり, DENTITANはこれらの合金に比べて74.21μmと有意に大きな値を示した.グレーズ焼成後の各合金の垂直変位量はDegunormが39.87μm, Degudent LTGが47.06μm, KIK-WINGが52.607μm, DENTITANが70.39μmの順であった.全ての焼成ステップ終了後の垂直変位量において比較するとDENTITANと他の合金およびDegunormとKIK-WINGの間において有意差が認められた.
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