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2001 Fiscal Year Annual Research Report

アパタイトパテの骨止血剤としての有用性

Research Project

Project/Area Number 13771218
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

桃田 幸弘  徳島大学, 歯学部, 助手 (00304543)

Keywords止血剤 / アパタイトパテ / 骨ロウ / アパタイトセメント / リン酸カルシウムセメント
Research Abstract

試料には、粉末としてリン酸四カルシウムとリン酸水素カルシウムの等モル混合物を用い、練和液として0.2M中性リン酸水素ナトリウム水溶液に0〜10%のアルギン酸ナトリウムを添加したものを用いた。
1.アパタイトパテと骨との接着能の検討
接着能は骨表面から試料が離れるのに要する荷重を測定することで評価した。
2.アパタイトパテの稠度の検討
稠度は国際規格(ISO1566)に準じて評価した。
3.アパタイトパテの局所止血能の検討
家兎脛骨に骨孔を作製し、同部に試料を充填し、出血量を求めた。
4.アパタイトパテの生体親和性の検討
実験3と同条件で動物実験を行った。試料を摘出し、光学顕微鏡にて観察した。
5.アパタイトパテのアパタイトへの変換についての検討
実験3と同条件で動物実験を行った。試料を摘出し、X線回折装置を用いて解析した。
結果と考察
粘着性については、0.2M中性リン酸水素ナトリウム水溶液に8%アルギン酸ナトリウムを添加したパテが最も優れていた。稠度についても同様の結果であった。また、同パテを用いた止血実験では良好な止血効果が認められた。さらに、2週間後の組織学的所見ではセメント周囲に異物巨細胞の出現や炎症性細胞浸潤はほとんど認められず、粉末X線回折にてアパタイトへの変換が確認された。
以上より、アパタイトパテは生体親和性に優れ、骨出血に対する有用な局所止血剤となりうる可能性が示唆された。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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