2002 Fiscal Year Annual Research Report
光化学治療による腫瘍組織内の酸化的ストレスとFas抗原発現の関連
Project/Area Number |
13771225
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
横田 朋久 長崎大学, 歯学部附属病院, 助手 (70325661)
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Keywords | 光化学治療 / Fas / Fas ligand / 活性酸素 |
Research Abstract |
光化学治療における腫瘍組織内のFas/Fas ligandの関与と光化学反応により生じる活性酸素との関係を明らかにすべく研究を行った。 まずNR-S1扁平上皮癌担癌マウスに対する光化学治療を行った。マウスはコントロール群、PDT群に分け、PDTを行った群は6、12、24、48時間後に屠殺し、腫瘍を摘出した後、パラフィン切片を作成し、H-E染色標本にて腫瘍の全面積に対する壊死面積の比率を算出し、抗腫瘍効果の指標とした。 H-E染色における組織変化の観察の結果、腫瘍壊死は時間経過とともに増大し、24時間後に80%程度の最大の壊死を認めた。 また、同様の切片を用いてFas/Fas ligand免疫染色を行い、いずれもPDT後の腫瘍組織に発現を認め、陽性細胞を光顕下にカウントしたところいずれも12時間後にその発現のピークを認めた。 現在PDT群及びPDT直後の腫瘍組織にSODを作用させた群に対して抗3-nitorotyrosine抗体及び抗heme oxygenase-1抗体を用いた免疫染色を行い、酸化的ストレスの発生の組織内部位特異性確認と陽性細胞カウントによる経時的定量化を行っている。
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