2001 Fiscal Year Annual Research Report
神経再支配と神経再生に関与する血小板血漿(PRP)内細胞成長因子の解明
Project/Area Number |
13771230
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Ohu University |
Principal Investigator |
高田 訓 奥羽大学, 歯学部, 講師 (40254875)
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Keywords | 神経再支配 / 神経再生 / 血小板血漿(PRP) / 組織化学 |
Research Abstract |
研究目的:神経再支配や神経再生に関与すると考えられる種々の因子のうち、同個体から抽出可能な血小板血漿(PRP : Platelet rich plasma)を神経移植の縫合部の保護に応用し、神経線維の治癒経過を実験的に検索することを目的とする。 実験1):実験動物には体重2.5〜3.0kg、雄の日本白色種ウサギを用い、耳静脈より90ml/kgを脱血した後、遠心分離により中間層のPRPのみを抽出した。遠心分離の回転数は2500回転、5分間により、最も血小板が濃縮されたPRPを用いた。このPRPはトロンビンにてゲル化させ、以下の実験2)における神経縫合部のマトリックスとして使用した。 実験2):ウサギ顔面神経の切断縫合と自家神経移植として、神経切断再縫合群では咬筋膜上に頬骨耳筋の支配神経を露出し咬筋前縁部で切断後、直ちに10-0ナイロン糸により神経周膜上膜縫合を4糸行った。この縫合部にはPRPマトリックスを置き、縫合部を保護した一方、自家神経移植群として顔面神経頬骨耳筋枝を咬筋前縁部から末梢側に10mm切断し、同側の大耳介神経を直ちに移植した。縫合は10-0ナイロン糸により神経周膜上膜縫合を4糸行い、縫合部はPRPマトリックスにて同様に保護した。 実験結果および考察、展望:現在、実験途中で結果を提示できないが、PRPマトリックスを使用しない群を対照とし、末梢筋組織の回復経過を組織化学的に比較検索する予定である。また、神経に対してはSchwann細胞、軸索数、末梢筋組織の検索を行う予定である。PRPマトリックスを用いた群の経過が良好となれば、血小板史には線維芽細胞の増殖やコラーゲン合成に加え、神経線維の成長因子や増殖活性が認められることとなる。
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