2001 Fiscal Year Annual Research Report
老化促進マウス(SAM)における創傷治癒およびアポトーシスについての検討
Project/Area Number |
13771241
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
大村 仁利 朝日大学, 歯学部, 助手 (90319137)
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Keywords | 老化促進 / 顎下腺 / SAM / EGF |
Research Abstract |
本研究は、短期間で老化徴候が現れる老化促進モデルマウス(Senescence-Accelerated Mouse, SAM)から摘出した顎下腺のEGF、NGF、その他のbiologically active polypeptides を免疫組織化学的局在を検索するとともに、唾液腺の老化に伴うbiologically active polypeptidesの変化を正常マウスと比較検討した。SAMには、老化促進を示すSAM-P(accelerated senescence prone mouse)と、コントロールとしてのSAM-R(accelerated senescence resistant mouse)とがあり、SAM-Pは、老化徴候の早期出現と寿命の短縮を来すとされている。今回、老化促進を示すP系統でP1、P6を、コントロール系統でR1を用いて両者の顎下腺を摘出し、ABC法にて免疫組織化学的にEGFの局在を比較検討した。マウス顎下腺には腺房細胞、介在部導管、線条部導管および多数のエオジン好性顆粒をもつ顆粒管が認められ、病理組織学的に比較すると生後6か月頃まではP1、P6およびR1では構造的に大差は認められなかったが、約1年後ではP1、P6の腺房細胞、介在部導管、線条部導管がR1に対して若干多く認められた。免疫組織化学的には両者の顆粒管にEGF陽性反応を示し、生後1年ではP1、P6のほうがR1より若干多くEGF陽性反応を示した。また、NGF、S100の局在についても同様の所見で、それぞれの導管部に陽性を示した。 次年度はP系統(P1、P6)とR系統(R1)の顎下腺におけるEGFの定量の比較検討およぴアポトーシス関連遺伝子であるbcl-2、p53について免疫組織化学的に検討する予定である。
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