2001 Fiscal Year Annual Research Report
マクロライド系抗菌薬の歯周疾患への応用に関する基礎的研究
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13771314
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
田村 友起子 日本歯科大学, 歯学部, 助手 (20281438)
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Keywords | マクロライド系抗菌剤 / 細胞為害性 |
Research Abstract |
歯周病原菌に良好な感受性を示す報告のあるマクロライド系抗菌薬について歯周組織への為害作用を調べた。 7種類のマクロライド系抗菌薬、エリスロマイシン(EM)、クラリスロマイシン(CAM)、ロキシスロマイシン(RXM)、ジョサマイシン(JM)、ミデカマイシン(MDM)、ロキタマイシン(RKM)、アジスロマイシン(AZM)をヒト歯根膜由来培養繊維芽細胞(Pel細胞)に作用させ、細胞為害性を比較した。 (1)Pel細胞にマクロライド系抗菌薬を48時間作用させたときのコロニー形成率をもとに濃度反応曲線を描いた。これより細胞生存率を50%低下させる濃度(LD_<50>)を求めた。EM, MDMのLD_<50>は>300μMであった。RKM、RXM、CAM、AZM、JMのLD_<50>は24.4±9.9μM〜170.0±17.0μMであった。LD_<50>で細胞毒性の強さを比較したところ、RKM>RXM>CAM>AZM>JM>EM≒MDMであった。RKM、RXM、CAM、AZM、JMの毒性は、EMやMDMの少なくとも1.7〜12.2倍強かった。 (2) 歯周病原菌(Porphyromonas gingivalis, Prevotella intermedia, Actinobacillus actinomycetemcomitans)に対する最小発育阻止濃度(MIC_<90>)に対するPel細胞の生存率は、RKMで【greater than or equal】53.8%、RXMで【greater than or equal】92.7%、CAMで【greater than or equal】94.6%、AZMで【greater than or equal】97.1%、EMで【greater than or equal】86.2%であった。
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Research Products
(1 results)