2001 Fiscal Year Annual Research Report
歯周外科手術における低出力超音波パルス照射の歯槽骨再生促進効果に関する研究
Project/Area Number |
13771317
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
伊海 博之 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (80277904)
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Keywords | 低出力超音波パルス / 歯肉剥離掻爬術 / 歯周組織再生 |
Research Abstract |
本研究の目的は、歯周外科手術後の創傷部に対して低出力超音波パルスを照射し、歯周組織に対する超音波の効果とそのメカニズムを、病理組織学的に検索するものである。 本年度は、実験動物としてビーグル犬(体重10〜15kg、推定年齢4〜6歳)4頭を使用し、実験部位を下顎第四前臼歯近心根としたうえで、同部に対し常に一定方向から超音波を照射できるような、固定式超音波ヘッドを作製した。 その後、実験動物に対し全身麻酔下にて同部の切開、剥離を行い、露出した骨面に対して垂直的高径5mm、近遠心的幅径5mmの規格化された人工的裂開型骨欠損を作製した。露出根面はルートプレーニングを行い、骨欠損の最根尖側部に組繕計測用ノッチを付与した後、歯肉弁の復位、縫合を行い外科手術を終了した。観察期間は術後4週と設定し、対照群(超音波照射を行わない)では術直後から毎日0.2%グルクロン酸クロルヘキシジン水溶液による局所洗浄と、術後2週以降から観察期間が終了するまでは週5回ブラッシングと併用してプラークコントロールを行った。実験群では上記のプラークコントロールに加え、1日1回20分間、被験歯に固定式超音波ヘッドを設置し、頬側方向から超音波治療器セーフス^<【○!R】>(エクソジェン社製)にて低出力超音波パルス照射を行った。 観察期間終了後の肉眼的観察より、対照群においては著明な歯肉退縮が認められたが、実験群においては歯肉退縮はほとんど認められなかった。その後、組織標本を作製するため、被験歯を含めて周囲組織を一塊として摘出した。摘出した組織塊は、10%中性緩街ホルマリン溶液にて1週間固定し、10%ぎ酸ホルマリン溶液にて現在脱灰操作を行っている。
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