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2001 Fiscal Year Annual Research Report

重金属の細胞内移動に着目したメタロチオネインの核内移行の機構

Research Project

Project/Area Number 13771420
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

小椋 康光  千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助手 (40292677)

Keywordsメタロチオネイン / 核 / 重金属 / 亜鉛 / 銅 / 酸化的ストレス / 細胞周期 / アフィジコリン
Research Abstract

本研究では、重金属結合蛋白質であるメタロチオネインの核内移行の機構と、核内におけるメタロチオネインの生理作用を、これまで知られているメタロチオネインの生理作用と最も関連していると考えられる金属の輸送という観点から明らかにすることを目的とした。特に核内に移行したメタロチオネインの化学形および核内移行に関与する他の因子の存在の有無を明らかにすることを主たる目的とした。
初年度は、当初の計画どおり、ジギトニン処理の細胞を用いた実験系を構築し、メタロチオネインの核内移行に他の因子の存在が必要であるか、またあるとしたらその因子は核内因子か細胞質因子かについて検討を行った。その結果、メタロチオネインの核内移行には、細胞質に存在する因子が、特定の刺激下で、メタロチオネインの核内移行を促進することを確認した。すなわちメタロチオネインの核内移行には、核内因子ではなく、細胞質因子による制御機構が重要であることがわかった。
次にこの実験系をintactな細胞系に移し検討したところ、同様に特定の細胞刺激がメタロチオネインの核内移行を誘導することが明らかとなった。
これまでの結果から細胞周期や分化に依存して観察されたメタロチオネインの核内移行は、細胞周期や分化が進行する過程で特定の細胞外刺激が誘導されて、その結果メタロチオネインの核内移行が起こるものと推察された。
現在までの研究成果をとりまとめ、原著論文として公表するための準備中である。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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