2001 Fiscal Year Annual Research Report
エキシマー蛍光誘導体化によるビスフェノール類に高選択的な簡易定量法の開発
Project/Area Number |
13771424
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
吉田 秀幸 福岡大学, 薬学部, 助手 (20301690)
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Keywords | エキシマー蛍光 / 蛍光誘導体化法 / ビスフェノールA / 環境ホルモン / ほ乳びん / 高選択的分析 / ピレン |
Research Abstract |
ビスフェノール化合物に対するエキシマー蛍光誘導体化HPLC定量法の開発を行った。ビスフェノール化合物の標準品(ビスフェノールA, B, E, F, P及びAP)をモデル化合物とした実験で,以下の成果が得られた。 1.最適誘導体化試薬の選択:市販のピレン構造を有する誘導体化試薬でモデル化合物をラベル化して,エキシマー蛍光発現の効率を精査した。最も発エキシマー蛍光効率に優れたピレン試薬4-(1-pyrene) butylic acid chloride (PBC)を見いだした。またPBCとの反応により,ビスフェノール化合物はジピレン誘導体構造を形成していることが確認された。 2.誘導体化反応及びHPLC分離条件の最適化:選択したピレン試薬PBCについて,モデル化合物に対する誘導体化反応条件の最適化を行った。比較的簡便な操作のみで,エキシマー蛍光誘導体化が可能であった。さらに,ビスフェノール化合物の標準混合液を用いてエキシマー蛍光誘導体のHPLC分離条件の最適化を行い,上記ビスフェノール化合物の一斉同時分析を可能とした。 3.分析バリデーションの確認:この方法論を,特に特異性及び感度の観点から詳細に検討し,バリデートするとともに従来法との比較を行った。本法の感度は従来の最高感度の方法と同程度であったが,本法は特に,多種多様なモノフェノール類の妨害を受けない極めて特異的な分析法であることが確認された。 以上の結果から,本法がビスフェノール化合物に対する簡便,高感度及び高選択的定量法であることが示された。
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