2001 Fiscal Year Annual Research Report
病名告知を受けた癌患者の心理的サポートを基盤づける自己効力感の縦断的調査研究
Project/Area Number |
13771476
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
吉井 紀子 愛媛大学, 医学部, 助手 (20325377)
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Keywords | 癌 / 告知 / QOL / 自己効力感 |
Research Abstract |
本研究は、告知後癌患者の生活について自己効力感理論を用いて分析し、在宅におけ癌患者の心身の状態を縦断的に測定し探求することで、告知後癌患者のQOLの向上につなげることを目的とする。 調査内容のうち、癌患者用自己効力感については既存の調査道具がなく、そのために信頼性・妥当性のある癌患者用自己効力感尺度を開発した。 本年度は、主に調査内容の検討及び作成をはじめとする調査準備を行っている。 1. 調査表作成;(1)対象の背景(属性,年齢,家族構成,仕事の状況,入院に至る経過)、(2)病態(疾患名,治療方法,治療後の経過,予後,既往歴)、(3)生活状況(ADLの状況,疼痛の有無)、(4)心理的状態(一般的自己効力感尺度,自尊感情尺度,癌患者用自己効力感尺度、ただし癌患者用自己効力感尺度に関する項目は尺度作成を行った)について、調査表を作成している。調査内容について不適切な項目の有無など再度検討している。 2. 対象の設定;愛媛県内の病院にて主治医の協力のもとで告知をされている癌患者:特定の病院において主治医より告知をされている癌患者を選定し、調査を依頼する。同意が得られた対象については縦断的な調査についての協力を仰いでいる。 実施状況;縦断的調査であるため、協力を得られた対象の退院に合わせて調査を開始している。調査方法は、退院前は病院にて面接調査を実施し、退院後は自宅訪問か外来受診の際に面接調査を実施している。 H14年度も縦断的に調査を実施する予定となっている。
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