2001 Fiscal Year Annual Research Report
老人医療施設で働く看護婦(士)と介護福祉士の連携要因に関する実証的研究
Project/Area Number |
13771480
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
浜端 賢次 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (80287052)
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Keywords | 療養型病床群 / 介護療養型施設 / 看護師 / 介護福祉士 / 連携 |
Research Abstract |
2001年度は質問紙調査を実施する前にデータベース(医学中央雑誌など)や学会誌等で文献検討を試みた。その結果、療養型病床群や介護療養型施設で働く看護師と介護福祉士の連携に関する実態調査を行った研究はほとんど存在しなかった。しかしながら、2001年に開催された日本看護研究学会において「療養型病床群における看護職と介護職の連携と問題点」について発表されたものが1点存在していた。この研究では、看護職9名と介護職8名に半構成的面接法を実施し、内容をKJ法で分類していた。ただ、介護職8名の資格有無等の情報がないため、介護福祉士を対象にしているかは定かではない。この研究で明らかにされたことは、看護職も介護職も意図的に円滑な連携が行えるように配慮していたことであった。 また介護保険導入後、介護保険適用と医療保険適用の療養型施設が存在し、これらの施設で働く職員には様々な役割が期待されている。また本年は、介護力強化病院や特例許可老人病院が療養型施設への転換を迫られる年でもある。このような背景を受け、本年は関東近県の介護力強化病院・特例許可老人病院の看護部長と療養型施設の将来展望等について討議を重ねた。会議では両職の連携の現状として、療養型施設で働く看護師と介護福祉士の連携要因も併せて検討を加えた。会議内容をテープに録音し、後にテープを起こして内容を質的帰納的に分析した。分析した結果から得られた内容を質問紙項目とし、記入者には連携が必要な場面の実際も記入できるよう作成している。現在質問紙もほぼ完成し、実施できる段階に至った。統計処理に必要なコンピューター等も研究室に配備しており、今年度は質問紙を回収し結果を量的に分析していく予定である。
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